人間が見分けられる色ってどれくらいあるかご存じですか?
正解は…
およそ700万色と言われています!!
個人差があるので、人によっては1000万色とも言われてます。
見分けられたとしても、色名がわからないとどう表現したらいいんでしょうかね?
カラーを勉強している人なら、H-V/Cとか、RGB値とか数値で表現することができるかもしれませんが…(笑)
「隣の黄色よりもほんのちょっとだけ緑っぽい黄色」とかでしょうか。
区別して認識できる基本となる色を「基本色彩語」と言うのですが、
白・黒・赤・黄・緑・青の6色は、人類にとって共通で識別できることが必要とされています。
日本では更に、灰・茶・ピンク(桃)・オレンジ(橙)・紫を加えた全11色を基本色彩語として取り決められています。
これらは、生活の中から自然と経験しながら覚えていく色なのです。
この11色の中で、他と異なる色が4色だけあります。
4色だけある特徴を持っていまして、そのために「私たち日本人の祖先が最初に区別して認識できた色がこの4色なのではないか?」と言われているのです。
さてそれはどの色でしょう~?
正解は…
白
黒
赤
青
です。
この4色は、後ろに「い」をつけると形容詞になるのです!
「白い」「黒い」「赤い」「青い」
ねっ?
ところが残りの7色は、「緑い」「黄い」「灰い」「茶い」「桃い」「橙い」「紫い」…言わないですよね~!
形容詞になるということは汎用性が高い言葉であるということ。
だから、大昔の日本人は色を白・黒・赤・青の4つに区別して認識していたということなのです。
だんだん時間が経過して文明文化が発達していくと共に、色を細かく区別してそれぞれに名前をつけるようになりました。
日本人の色彩に対する識別能力は、世界でもトップクラスと言われています。