“Goethe (Stieler 1828)” by Joseph Karl Stieler – Transferred from nds.wikipedia to Commons..org by G.Meiners at 12:05, 15. Okt 2005.. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.
ゲーテは『若きウェルテルの悩み』などを執筆した劇作家・詩人として知られていますが、一方で自然科学者としての一面もあり、色について研究していました。
ニュートンが色を光学として扱ったのに対し、ゲーテは、「色彩は光の行為、すなわち生けるもの」という風な捉え方をしていて、色の生成に「光」と「闇」を持ち出していました。
彼の思想の根底には古代ギリシア以来の色彩観があったので、ニュートンのような考え方は受け入れがたかったのです。
ゲーテが1810年に著した『色彩論』によると、
光に一番近い色が黄、闇に一番近い色が青であるとする。
くもった媒質を通して光を見ると黄色が、闇を見ると青色が生じるからである。
とあります。
この、闇に一番近い色が青という部分。
私はおもしろいなぁと感じました。
青には『受け入れる』という意味があります。
なんでも取り込める水のイメージです。
しかしよく考えてみてください。
水にあれもこれも投げ込むと、次第に濁ってきますよね。
元は澄んだキレイな水でも、茶色や黒っぽく濁っていきます。
これは何も水だけではありません。
人の心もそうです。
なんでもかんでも受け入れてしまうと、次第にストレスでいっぱいになり疲れてきます。
周囲の悪意ある考えや出来事にずっとさらされていると、だんだんと心の闇に囚われていきます…。
そうならないためにも、定期的に穢れを吐き出す(浄化する)ことが大切です。
ゲーテの言う、『闇に一番近い色が青』
実は真理をついているのかもしれないなぁと思いました。
そして、もう一つ、私は思い出したことがあります。
アニメ 『魔法少女 まどか☆マギカ』 みなさんご存知ですか?
登場キャラクターはかわいらしいいわゆる”萌え系”なんですが、そこに似つかわしくないアーティスティックな背景が使われたり、あまりにもダークな内容のため、口コミから爆発的な人気となり社会現象を起こしました。
魔法少女達は、日々魔女と戦います。
戦うたびに少しずつソウルジェム(自分の魂を結晶化させたもの)に穢れが溜まっていきます。
そのソウルジェムは、魔女を倒した時に手に入るグリーフシードというアイテムを使えば穢れを浄化することができます。
しかしもし浄化しないままでおいて穢れがいっぱいまで溜まると(又は、絶望すると)、なんと魔法少女自身が魔女になってしまうのです。
怖いですね~!!><;
水は穢れを溜めますが、流していれば常にキレイでいられます。(川ってそうですよね)
私たちの心も同じようにキレイでありたいですね。