「伝える」と「伝わる」は
大きな隔たり
あなたの話は伝わっていますか?
先日、満員電車でのできごと。
降りるつもりの駅に到着したので、
いつものごとく「降ります!」と声を出しました。
いつもなら、出口付近に立っている人たちはその声を聞いて、
道を開けてくれます。
しかしその日に限っては、誰一人動いてくれませんでした。
そこでもう一度、「降ります!」
すると何人かの人が身をよじったり、
電車から降りて道を開けてくれました。
ところがわたしの目の前にいる人は今回も微動だにしないのです。
その人の隣にいた人は少し体を動かしてくれていたので僅かな隙間があります。
仕方ないので、その隙間めがけてむりやり体をねじ込む私。
きつい隙間で身体を通すのがやっと。
荷物もひっかかるし…。
まったく私の目の前に立っていた人がちょっと端によってくれたらもっとスムーズに通れたのに!!
やれやれ、ふ~~~
と、一仕事終えた気分。
そこではたと気がつきました。
「降ります!」って、わたしの意思表明をしているだけなんだよな。
=道を開ける ことを察してもらうよう相手にゆだねてしまっている言葉だ。
「前を開けてください!」って、具体的な相手への依頼形にしたら、目の前の人も動いてたかも…。
これぞまさしく「伝える」と「伝わる」の大きな隔たりを感じた一件でした。
まぁ、ひょっとしたら、目の前の人はイヤホンかなんかしてまったく声が届いていなかった可能性もありますけどね…。
おしまい。
※ブログ記事はすべて、著作者・宮台智子の名前を明記していただければ、公開されたインターネット上に限り自由に引用・転載・リンクしていただけます。(連絡不要ですが、もらえればとっても嬉しいです^^)
印刷して第三者に配布をしたい場合は、営利・非営利目的/個人・法人問わず、必ず事前にご連絡ください。
お守りいただけてない印刷物を発見した場合、しかるべく手段をとります。