こんにちは。
宮台です。
ワンセルフカード1枚1枚について、感じたことを書こうシリーズ。
今日は、【翼】です。
イラストの、鳥と、その後ろに描いてある細い何本もの線が目に入りました。
この線もね、日によって何に見えるかが全然違うのですが…今日は、風が下から噴き出してるように見えます。
鳥は左下に顔を向けていますから、風の噴き出し口に行きたいようです。
でも風は、右上の方に噴いています。
つまり、この鳥は、風の流れと逆に行こう逆に行こうとしているのです!(そのように見えたというお話)
だれでも経験あると思いますが、強風の日に、風に逆らって進もうとすると歩くのめちゃくちゃ大変ですよね。
一歩前に出るのにものすごいエネルギー使います。
しかも強風に乗って何が飛んでくるかわからない怖さもあります。
頭をかばいながら、なおかつ自分も風に飛ばされないように足に力込めて、一歩一歩、ゆっくり進む必要があるわけです。
ところで、空間象徴理論(一般的に人間が空間をどのようにとらえるか。バウムテストやアートセラピーによく利用されます)によると、左は過去・右は未来を表します。
特に、<左下は幼児期への退行・固着>を意味します。
この鳥は、風に逆らって左下に行こうとしている(そのように見える)ということは、過去に戻りたい。子どものままでいたい。ということでしょうか…?
だけど、風は右上に向かって噴き出しているのです。
空間象徴理論では、<右上は能動性・目標・完成>。
風に逆らわず身を任せてしまえば、ゴールに辿りつく…。
実は昨夜は恒例の、色が好きな人のオンライン飲み会でした。(写真撮り忘れたー!)
そこで、「自分の定番を変える」という話題が出ました。
定番って、過去に作られた自分のパターン・習慣。
その習慣を続けるということは、すなわち、過去に固着するという風にも捉えることができます。
小さなことでもいいから、定番・習慣を変えると、今までとは違った世界の扉が開くのです。
【翼】のカードのイラストに戻ります。
カードは二次元ですから、上下左右しかありません。
だけどもし、このカードに奥行きがあって三次元のイラストだとしたら…
鳥は、風に逆らって左下に行くのではなく、また、風に乗って右上に行くのではなく、
くるっと旋回して、こちら側に来ることもできます。
そのまま「わたし」の方に向かってくることもできるし、すでに風の噴き出し口は離れているから、360°どの方向にも行くことができます。
どこに行くも、自由。
すべて鳥次第なのです。